2007年放送のアニメ作品 磯 光雄の「電脳コイル」
「電脳メガネ」と呼ばれるメガネ型の端末が子供たちの間で大流行し、ほとんどすべての子供たちが持っている。
電脳メガネを通して見る景色は、電脳空間と言われ、主人公である優子(ゆうこと読むが通称は「やさこ」)と、もう一人の勇子(こちらもゆうこと読むが、通称は「いさこ」)、そして個性豊かな大人や子どもたちと一緒に、次々と起こっていく不思議な出来事を体験していく・・・という話。
最初は家族が観ていたものをチラッとながら見していた程度だったので、ちょっとバカな子も真面目な子も、メガネを通して見る世界で遊んでいるという感じに思ったのだが、ちゃんと見てみるととんでも無かった。
今でいう、Googleグラスのようなウェアラブル端末を2007年という時代にもう完成させているという最先端具合に驚いた。
2007年というと、AppleのiPhoneが誕生した年で、日本にはまだ入っていなかった頃だ。
ほぼ全員がバリバリのガラケー使いであるそんな時代に、少し未来の202X年のお話として、電脳コイルは描かれている。
メガネ型の端末から、どこからでもインターネットへのアクセスが可能であることや、通話機能もあり、マップアプリ機能もある。さらには、都市全体にデジタルインフラが張り巡らされ、電脳メガネをフルに活かせる環境が整っている。
こういった世界観がまず天才だなと思ったが、その中で子どもたちを中心にストーリーが展開されていくのでとても見やすかったのも最高でした。
7歳だったムスメもドはまりしていたので、小学生の日常風景もありながら、電脳空間や電脳ペットという非日常感のミックスが見事にハマったのだと思います。
見どころ
ずばりキャラクターじゃないかと思います。
サッチーやキューちゃんなど、名前はかわいいのに容赦なくビームを撃ってきて、しつこく取り締まってくるマシン。(マシンというか、正確には電脳空間のバグなどを補正する駆除ソフト)
でんすけやオヤジなどの電脳ペット。
中でも一番好きなのは、やっぱり「デンスケ」です。
ちょっと間抜けな顔をした、犬型の電脳ペット「デンスケ」。
やさこの祖父が亡くなる時に、やさこに贈られたのが電脳メガネとデンスケでした。
やさこと妹の京子を、幾度となく窮地から救い出し、いつも2人のそばにいてくれました。最後の最後まで。
あ、ちょっと思い出すと泣けてきますね。そして、もう1回見たくなる。それが電脳コイルの魅力です。
視聴方法
少し前まで、Amazonプライムで配信していたのですが、現在は見れなくなっているみたいです。
配信作品もよく入れ替わるので、また見れるようになるかもです。
また今年は、映像配信レーベルである「EMOTION」の40周年を記念して、3月に電脳コイルが放送されたのですが、どうやら1話だけっぽいですね。
EMOTIONの40周年記念サイトはこちらから
TSUTAYAで借りてみるっていうのが確実かな!